1990年にパリに住み始めてすぐに、写真に関する情報を求めて雑誌Photographies Magazine(フォトグラフィ・マガジン)の定期購読を始めた。
気付けばその数は60冊余りに上り、日本へ引っ越した後は、ただでさえ狭い住まいの空間をさらに狭いものにしていたが、ありがたいことに今年、日本カメラ財団JCIIライブラリーに新たな居場所を提供していただいた。
Photographies Magazineはフランスで1987年から1997年まで11年にわたり90冊発行されたので、私の蔵書はそのうちの約7割をカバーしていることになる。
廃刊の原因はデジタル写真の台頭によるものだが、私がパリで求めていた、写真を撮って現像してプリントするという、アナログな銀塩写真の最後の輝きがこの60冊余りの中に詰まっている。
テキストはフランス語だが、いわゆるカメラ雑誌とは違い、写真家の作品を堪能したい方にご活用いただければ幸いである。
Comments