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about my pinhole photography

​カメラ作りからファインアートプリントまで

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​カメラ作り

針穴カメラ(ミッキー)
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​針穴カメラはレンズ付きの通常のカメラと比べて構造がシンプルなため、簡単に手作りすることができます。

ただし、針穴写真の画像はレンズのような解像度は期待できないので、よりシャープな画像を得るためには、なるべく大きなフィルムを使うことが望ましいためカメラが大きくなってしまいます。

そこで、私は静物など屋内で撮影する場合は、既存の8x10カメラを換骨奪胎して機動性を高めた針穴カメラを使用し、風景など屋外での撮影には、4x5サイズ用の缶カメラを使用するというように使い分けしています。

また、缶カメラは被写体に合わせて作るので、ときには4x5インチよりも小さいフィルムを使うこともあります。例えば、『一葉に逢いたくて』のシリーズでは、縮尺20分の一のミニチュアの家の中に入って撮影するために、6x9cmサイズのフィルムが入る「バンドエイド」の缶を針穴カメラに改造しました。

針穴写真はレンズ付きカメラに比べてシャッタースピードが極めて遅く、ISO100のフィルムを使用する場合、日中の明るいところでも数秒から数分、照明のある室内だと数十分かかることもしばしばです。

したがって手持ちでの撮影は困難なため、三脚などで撮影中動かないように固定する必要があります。

原則三脚が使えないパリの街での撮影では、その場にあるテーブルやベンチなど平らな部分にカメラを置いたり、何もなければ地面に置いたりして撮影することもあります。

巻上げ装置もファインダーもない缶カメラは、1枚撮影したらフィルム交換しなければ次の撮影ができません。

屋外でフィルムを交換することは避けたいので、事前に一枚ずつシートフィルムを入れた同様の缶カメラを複数個持って撮影に出かけます。

撮 影

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現 像

ファインダーのない針穴カメラですから、何がどのように写っているのかは現像してみなければ分かりません。大失敗もあれば、たまに、驚くほどの大成功もありますが、ほとんどの場合はまあまあの出来です。でもそこで諦めてはいけません。

​プリント

カメラ作りからプリントまですべて手作業で行う私の針穴写真の中で、私はプリント作業が一番好きです。どんなにプリントするのが難しいネガでも、手間暇をかけて手に入れた画像は、ファインアートプリントにふさわしい印画紙を使い、敬意をもって丁寧にプリントします。

針穴カメラの制作については、日本針穴写真協会のオンラインワークショップ(日本語のYouTube動画)など、外部サイトをご参照ください。

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