『LIFE 写真のある生活IV』展
- miekotado
- 4月28日
- 読了時間: 2分

5月31日までgallery bauhausで開催されているグループ展「LIFE 写真のある生活 IV」に2点出品しています。
gallery bauhaus http://gallery-bauhaus.com/top.html
『エッフェル塔 パーフォレーション』は、私が針穴写真を始めてからまだ日の浅い1993年に、ハンガリー写真美術館(ケチケメート市)で開催されたCAMERA OBSCURA展に参加するために制作した作品です。
1/3斗缶の底に針穴を開け、蓋の内側に仕掛けた厚紙に35ミリフィルムを6つにカットしながら隙間なく並べて、まるで一枚のシートフィルムのようにして撮影したものです。ファインダーがない針穴カメラなので、エッフェル塔の頂上が切れてしまわないように目測で入念に確認しながら、エッフェル塔を下から見上げて撮りました。
撮影後はこのバラバラにカットされているフィルムを、同一の現像タンクに入れて自家現像しましたが、幸い1回目の撮影で狙い通りの構図が出来上がったのはラッキーでした。
このネガは規格外のサイズのため、パリのPICTO BASTILLEで4倍強に引伸ばしてもらいました。現在プリントから30年以上経過していますが、プリントは今なお劣化しておらず、伝説的なプリンターとして広く知られたピエール・ガスマン氏が創設したこの現像所の仕事ぶりにあらためて感心しています。
もう一点は、3月5日付のブログに投稿した、16世紀のスペインのバロック絵画の最高峰といわれる画家フアン・サンチェス・コターンの『マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物』(1602年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館蔵)に倣って制作したモノクロの針穴静物写真です。
4月26日(土)にギャラリーバウハウスで開催された、出展作家によるトークイベントに私も参加し、これらの展示作品とポートフォリオの作品について来廊者に解説をし、好評をいただきました。
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